現代のピアノが生まれた流れ
ピアノに似た楽器は相当古くから存在しており、そういった意味ではどこからがピアノと呼べるのか。また、ピアノの直接的な系譜に何を含めるべきかといった部分には様々な議論があります。
しかし、そういった中でも年代として最も古く登場する関連楽器は共通して述べられる場合が多くあります。それが打弦楽器のダシルマーです。
現代では世界各地に弦を弾いて共鳴させるダシルマーや、それに似た民族楽器が多数存在します。そういった中でも打弦を用いるものがあり、弦を打って共鳴を起こすという意味では仕組みが非常に似たものです。
そこから直接弦を叩くのではなく鍵盤を介してハンマーを操作するような構造に改良されていきました。しかし、この時点では完全に鍵盤と弦が連動するため一度鍵盤を押したままでは弦が振動することはありません。
そこで素早く鍵盤を押して離すといった動作を解消するために、弦がハンマーを一時的に叩くような仕組みにまで至ると、いよいよ現在認知されておりピアノの構造に近づきます。
構造が確立されてからは、徐々に材料の品質向上と生産能力がキーポイントとなりました。均質で優良な鋼材や木材が使われることで音質や音域の向上に成功したのです。
特に鋼材の品質はピアノのフレームを形作るために重要な役割を果たし、堅固なフレームを採用することで利用できる弦の張力の幅が飛躍的に広がる上、各部品の品質も向上しました。
その後は一体型のフレームが広く普及したり細部の部品に改良が加えられたりといった変化がありましたが、現在のピアノにつながる大きな流れは、ほぼ19世紀中に完成していたという意見が多く見られます。
それでも一つ一つの細やかな改良は非常に重要な役割を果たしており、関連資料も膨大な量が現存しています。
こういった非常に長い歴史から現在の形式が生まれ、そして各メーカーによって今日も日々技術進歩が重ねられているピアノ。深い歴史を追って様々な角度から検証してみるのも面白いかも知れません。
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